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ストレスへの心の反応

ストレスへの心の反応

少し落ち着いたら「知る」ことから始めましょう

がんと告げられたショックや動揺は、多くの場合、時間が経つにつれて少しずつ和らぎます。個人差はありますが、およそ2週間も経つと気持ちが落ち着き始める場合が多いでしょう。やがて、がんと診断された事実を受け入れ、治療に取り組もうといった前向きな気持ちに切り替わっていきます。
少し気持ちが落ち着いて、治療のことを考えられるときが来たら、診断結果や治療内容を改めて整理してみましょう。わからないこと、腑に落ちないことに気づくかもしれません。がんの治療と無理なく付き合っていくための最初の一歩は「知る」ことから始まります。納得がいくまで主治医や看護師に確認し、不安を残さないようにしましょう。治療の内容を正しく理解し、少しずつ見通しを立てていくことが、不安を軽くすることにもつながります。

つらさが長引くときは専門家による心のケアも受けましょう

もし一定期間経っても、落ち込みが強く、生活に支障を来していると感じる場合は、適応障害や気分障害(うつ状態)などケアの必要な状態にある可能性があります1)。こんなときは我慢しないで、心のケアの専門家から支援を受けることが大切です。まずは主治医や看護師に相談してみましょう。がんと診断された方のおよそ3人に1人の方がこうした心の健康問題を抱えていることが報告されています2)

国立研究開発法人 国立がん研究センターがん対策情報センター(編):患者必携
がんになったら手にとるガイド 普及新版. 株式会社 学研メディカル秀潤社,2013

  • 1) 国立研究開発法人 国立がん研究センターがん対策情報センター(編):患者必携 がんになったら手にとるガイド 普及新版. 株式会社 学研メディカル秀潤社, 2013
  • 2) Anja M, et al. : J Clin Oncol. 32(31):3540-3546, 2014.